行政書士開業講座
行政書士試験合格後のあれこれについてお話します。
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ようこそおいでくださいました。
行政書士試験の合格発表の後は、特に一年の中で弊事務所の求人の応募が多い時期です。
行政書士試験に合格された皆さんが、合格後どうするかについて頭を悩まされているのがうかがえます。
合格後の選択肢としては
①行政書士試験合格資格を糧にどこかの会社へ転職する
②行政書士事務所に勤める
③何もしない
④独立開業する
この4つがあると思います。
まずは、ケース① 行政書士試験合格資格を糧にどこかの会社へ転職する
“行政書士試験合格資格を糧にどこかの会社へ転職する” ですが、
例えば面接の際に「行政書士試験に合格しました!」といってみたところで、
「はぁ…、すごいですね…。ところで、行政書士って何するんでしたっけ?」
と言われてしまうのがオチです。
それほど行政書士の認知度はあまり高くありません。
むしろ、「なぜ行政書士で独立されないんですか?」と逆に質問をされたり….
何に使えるのかもよくわからないままに試験勉強にそれなりの時間を割いたこと自体が、目的意識もないまま時間とお金を投資してしまったあまり賢くない人であることに気付かれでもしたら…
残念な人だと思われること必定です。
結局のところ、行政書士試験に合格したとしても、転職の際、自分で思っているほどには評価されず、行政書士試験合格者というのは大したアドバンテージにはならないという現実を思い知らされることになるでしょう。
次に、ケース② 行政書士事務所に勤める
”行政書士事務所に勤める” ですが、最近は行政書士法人もたくさんできていて、探せばそれなりに求人があるかもしれません。
うまく採用してもらえれば、経験も積めるし、将来開業にも有利になることでしょう。
しかし、ここはははっきりと言わせて頂きます。
働きながら仕事を教えてもらおうという考え方は、非常に甘いと言わざるを得ません。
なんとか雇ってもらいたい!というあなたの視点から離れて、
経営者側の立場に立って考えてみてください。
仕事を教えるというのは経営者にとっては投資です。
教えることでその人が仕事を覚えてくれて、長く利益をもたらしてくれると思うからこそ従業員を教育する(=投資する)のです。
仕業のような労働集約型の職種であればなおさら、この傾向は強くなります。
短期間だけ勤めて、仕事を一通り覚えたら辞めてしまおうと考えているような人に、そもそも投資しようとするでしょうか?
実務経験がないから、仕事を教えてもらいたいです。という、まさにそのまんまを志望理由に書いてこられる自己中心的な方が少なからずいらっしゃいますが、正直な方だということを差し引いても、弊事務所ではそのような方はお断りするようにしています。
資格がなくても長く意欲をもって働いてくれる人を採用する方が経営者として合理的だからです。
確かに、士業の世界には、昔から弁護士事務所の「イソ弁」(居候弁護士)のようなシステムも存在します。
司法試験合格者の数が急激に増えないように管理されていた旧司法試験の時代から、自分のときもそうであったからということで、順送りに「イソ弁」を受け入れる風土があったようです。
しかし、この古き良き「イソ弁」システムも、ロースクール制度に移行した直後には、合格者が激増したことで、「イソ弁」希望者と受け入れ先の既存の事務所の需給バランスが崩れてしまい、「イソ弁」にすらなれない司法試験合格者が相当人数いたといいます。
行政書士試験の合格率は、数パーセントくらいの低い年もあれば、20パーセントくらいの高い年まで、非常にバラツキがあります。合格者の絶対数を管理しようとしていないことが明らかです。
なぜかということについては、ここでは触れませんが、現実として、行政書士業界は、受け入れ希望者と受け入れ可能な事務所との需給バランスが著しく乖離しているため、新人を受け入れて一人前に育ててあげようといったことも難しく、弁護士事務所の「イソ弁」のようなシステムは、行政書士業界の風土として根付いているというにはほど遠い状況なのです。
行政書士事務所の求人があまり見つからないのは、こういった事情があるからなのです。
次に、ケース③ 何もしない
”何もしない” むしろこれが多くの方にとっては正解なのかもしれません。
何もしなければ、何も失わずにいられます。
今もしあなたがどこかにお勤めならば、毎月安定した収入が得られているはずです。
それはとても立派なことなのです。
変わらなければ…と、口では言いつつも、結局何も行動を起こさないのは、結局のところ、現状で満足しているということですから、無理して変える必要などないのです。
ケース④ 独立開業する
合格後のケース④、”独立開業する” ですが、これについては不安に思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
もっとも、これを書いている私もその中の一人でした。
経験もない、コネもない。
行政書士の資格が何なのかもわからない。
右も左もわからない。
何もないところからの独立、いわゆる即独。
こんな不安なものはありません。
食えない?!行政書士資格の本当のところ
巷では、行政書士は食えない資格だと言われてきました。
周りを見渡しても、そのような方は少なからず見受けられます。
ただこれは、行政書士の資格自体が悪いわけではありません。
資格の使い方が悪いのです。
この辺りのことを理解しておられない方が、多くいらっしゃるように感じ
ます。
また、立派な資格をいろいろ保有していたとしても、その全てを十二分に活用するのは至難の業です。一人の人間に与えられた時間は1日24時間しかないからです。
さらに、仮に、
「あなたに弁護士資格を差し上げますので、どうぞ活用してください!」
と言われたとして、すぐに使いこなして稼ぐ自信がありますか?
弁護士だろうと行政書士だろうと、
お客さんの見つけ方がわからない
実務のやりかたがわからない、といった同じ問題に突き当たるはずです。
やりようによっては、行政書士は使い勝手の良い資格です。
それを仕事に繋げることができるかどうかであって、決して行政書士の資格良し悪しではありません。
このあたりのことをはっきりと言ってくれる方はそう多くはないはずで
す。
開業するとはどういうこと?
開業後どんな問題が待ち受けているの?
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開業となると行政書士会への登録費用に30万円ほどかかります。
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他にも…
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