財産管理の委任契約書とは
・足腰が弱ってきたので外出するのがしんどい
・病気や怪我で寝たきりになってしまった
・目が見えにくくなったので、役所などの手続きを誰かに頼みたい
頭はまだまだしっかりしている、けれど、体力の衰えは認めざるを得ない。できれば、自分の用事を誰かに頼みたい…。
銀行のATMで生活費をおろしたり、家賃や光熱費を代わりに支払ってもらう程度なら、身近な人に頼むこともできるかもしれません。
しかし、金融機関で多額の振込をしたり、預金を解約したりするときには、原則、本人でなければできません。
このような場合でも、本人の委任状があれば、手続きできるのでしょうが、本人が寝たきりだったり、目や手が不自由な場合には、委任状を作るのも難しいでしょう。
また、現実的にも、何か頼むたびに、いちいち委任状をつくるのは非常に面倒です。
そこで、「これからこのような手続き全般について、まとめてこの人に代わりにやってもらいます。」というように、一定のことを包括的に委任する内容の委任状があると便利だということになります。
このような委任状のことを、「財産管理の委任契約書」といいます。