尊厳死宣言書とは
もし、高齢や病気・事故などで回復の見込みがない脳死状態になったとしたら、あなたなら、どうしてほしいですか? できる限りの延命措置を講じてほしいでしょうか? それとも、 過剰な延命措置をとらず、自然な死を迎えたいでしょうか? その答えは、人それぞれでしょう。 |
もし、あなたが、「過剰な延命措置をしてほしくない、自然な死を迎えたい。」と思われるのなら、そのような事態に備えてあらかじめ、「死期を伸ばすためだけの過剰な延命措置をしないでほしい」という内容の書かれた「尊厳死宣言書」を作っておくことができます。
たとえ本人が延命措置を拒否して尊厳死を望んでいた場合でも、それを証明するものがなければ尊厳死を実現することは難しいからです。
人間、この世に生まれてくることは、自分自身ではコントロールできません。しかし、この世を去るときのことは、自分の意思で決めることができるのです。
そのためには、あらかじめ元気なうちに備えをしておくことが必要になります。
もっとも、価値観・人生観は、人それぞれです。
決して、尊厳死をお勧めしているわけではありません。
ただ、自分の意思を実現するため、こういった書類をつくるという選択肢もある、というご紹介です。