任意後見契約のメリット

任意後見契約をすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

以下にまとめましたので、ご参考下さい。

　任意後見人が、本人の財産や年金を管理し、生活費・医療費・介護費用などの支払いをすべて代行するなど、生活にまつわる金銭面での事務手続きを管理してくれるので安心です。

　財産を横領されずにすむ

　悪徳商法の被害に遭わずにすむ

　判断能力の低下した本人自身が財産を浪費するのを防ぐことができる

　入院や介護のためにまとまった費用が必要なときでも、任意後見人が不動産の売却・預金の解約を行うことで、スムーズな資金調達が可能になります。

　この点、もし、任意後見人がいなかったら、家庭裁判所で法定後見人を選んでもらう必要がありますが、この手続きには、通常数か月から半年かかってしまうので、その間適切な治療・介護が受けられないといった事態が生じる恐れもあります。

　親族の相続が発生したとき、本人は判断能力が低下しているので遺産分割協議に参加したり、相続放棄したりすることができません。

　しかし、このような場合でも任意後見人がいれば、本人の代わりに遺産分割協議に参加する・相続放棄する・限定承認するといったことができます。

　もし、本人の判断能力が低下し、後見人もいないまま放置された場合、借金を相続してしまうこともありますので注意が必要です。

　一生懸命に親の世話をしていても、ほかの兄弟や親戚などから、親が呆けたのをいいことに親の財産を好き勝手にしているなどどいう誤解をされることもあります。

　任意後見人は、第三者である任意後見監督人のチェックを受けることになるので、親子であれ、他人であれ、あらぬ誤解を受けることもありません。

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